『マクロスF -劇場版- イツワリノウタヒメ』のシェリルが持つ"ガンマイク"をしつこく追跡。
ベースとなっているのはアメリカのコルト社製「コルト・シングルアクション・アーミー(Colt Single Action Army)」、コルトS.A.Aと呼ばれるモデルです。
アメリカ西部開拓時代から、今もなお生産され続けているロングセラーモデルで、アメリカ軍にも正式採用されたことがあり、保安官が主に使用していたことから「ピースメーカー」という愛称があります。
アメリカ西部開拓時代から、今もなお生産され続けているロングセラーモデルで、アメリカ軍にも正式採用されたことがあり、保安官が主に使用していたことから「ピースメーカー」という愛称があります。
ロングセラーモデルですから、時代や用途によっていくつかのバリエーションが存在します。
銃身の長さによって分けることができます。
銃身の長さによって分けることができます。
・シェリフズ(3-1/2inch 保安官用)
・ピースメーカー(4-3/4inch バレル)
・アーティラリー(5-1/2inch バレル)/フロンティアとも呼ばれる
・キャバルリー(7-1/2inch バレル)
・バントラインスペシャル(12inch 5丁のみの特注)
・ピースメーカー(4-3/4inch バレル)
・アーティラリー(5-1/2inch バレル)/フロンティアとも呼ばれる
・キャバルリー(7-1/2inch バレル)
・バントラインスペシャル(12inch 5丁のみの特注)
見分けるのは銃身の長さからで、保安官が使う銃身が短いシェリフズと、騎兵隊が使用した軍用のキャバルリーは除外できます。
残るは銃身が4.75インチの「ピースメーカー(シビリアン)」か、5.5インチの「アーティラリー」か?
残るは銃身が4.75インチの「ピースメーカー(シビリアン)」か、5.5インチの「アーティラリー」か?
見分けるポイントは、バレル(銃身)の長さとその下に付いているリブウェイトの長さの対比。
シェリルのガンマイクはリブウェイトが銃身よりもわずかに短いことから、5.5インチの「アーティラリー」であると判別できます。
軍用銃をベースにしているというところからも、これは納得でしょう。
『マクロスF』の"F"はFrontierだから、フロンティア/アーティラリーか…?!
シェリルのガンマイクはリブウェイトが銃身よりもわずかに短いことから、5.5インチの「アーティラリー」であると判別できます。
軍用銃をベースにしているというところからも、これは納得でしょう。
『マクロスF』の"F"はFrontierだから、フロンティア/アーティラリーか…?!
当初、考えていた「ピースメーカー(シビリアン)」は、バレルとリブウェイトの長さが同じであるため間違っていたということになります。
危うく、間違ったモデルをオークションで入手してしまうところでした。
危うく、間違ったモデルをオークションで入手してしまうところでした。
見事に銃身下のリブウェイト左側のエジェクターのバネまでもが精巧に描かれているのが判るでしょうか。
ここまで細かく設定されているということは、おそらくはスタッフの中にガンマニアがいるのだと思われます。
ここまで細かく設定されているということは、おそらくはスタッフの中にガンマニアがいるのだと思われます。
とまぁ、こんな感じで考察をしてみたのですがいかがでしょうか。
映像では何気なく見過ごしてしまう部分ではありますけれども、制作側はここまでこだわって作っているのだということが判ります。
調べて行くほどに、その気合いの入り方には脱帽。
これに応える意味からも、完コスではココも忠実に再現したいものです。