コスプレ衣装製作

白鳳女学院の制服

『モーレツ宇宙海賊』(原作:ミニスカ宇宙海賊)のコスプレ衣装を製作する際に、一番の問題となるのはどの程度の需要があるのかということになります。

半分趣味で少量生産ですからそんなに爆発的に売れなくてもいいのですけれども、やはり製作した分は売れてくれないと、ビジネスベースにおいては初期投資分だけでも回収する必要があります。
ただこの作品は、コスプレまでを考えて製作されているわけではありませんので、コスプレとして需要があるのかどうかという部分はビミョー。

コスプレとしてヒットするのには条件があるのです。

・メインキャラクターが4~5人でコスプレ合わせが可能なこと
・それぞれのキャラクターに強烈な個性があること
・衣装には赤/青/黄/緑などの原色が使われること
・衣装が可愛いこと
・ある程度の肌の露出があること

これらの条件を満たすと、コスプレでもヒットします。
過去にヒットした、現在もヒットしている作品やキャラクターを思い返してみてください。
いずれも該当することに気がつくはずです。

コスプレというのは"個人の趣味"と理解されがちですけれども、意外とコミュニケーションが必要な集団的な趣味なのです。
というのも、一人でコスプレをしていても面白くなくスグに飽きてしまいます。
そこで同じ作品、キャラクターの好きな人同士でのコミュニケーションを図ることになります。
これが「コスプレ合わせ」へと発展します。

つまりは、"合わせ"ができない作品はコスプレには向かない…ということ。
合わせができるということは、キャラクターを入れ替えて何通りにもコスプレが可能なため、1回ポッキリではなくなり人気が長続きします。

カラフルで可愛い衣装が好まれるのは、ユーザーの大半90%が女性であるということから。
原色の洋服って、普段は着ることはまず無いですからね。
非日常を演出するのには、普段は着られないような衣装が必要ということになります。

露出が高いのは、当然ながらカメコさん向け。(;^_^A
前述の通りユーザーのほとんどは女子であるため、男子で話題になるためには重要なポイントとなります。
また、女子側も普段は露出度の高い洋服は着ない場合でも、コスプレになればキャラクターの仮面をかぶることで普段の自分では無い大胆な別の自分になることが可能になるわけです。

これらを考えた場合に、この『モーレツ宇宙海賊』はいずれの条件をクリアしてなく弱いのですよね。
あくまでも作品としての出来とは別で、コスプレとして見た場合にですよ。
そこんところは、一緒にしないように…

それに、コスプレ合わせが出来ないというわけでもなく、4人程度が集まる合わせは可能です。
が、その合わせを見た他の人が「あたしもやりたい」と思うかどうか…ということです。
この連鎖がコスプレ、延いては作品自体のヒットには重要になってきます。

そんなわけで、制作するかどうかは悩むのであります。

-コスプレ衣装製作