渋谷駅前 2020ハロウィン 自粛看板

コスプレイベント

新型コロナ禍において「渋谷ハロウィン2020」に人は集まるのか

渋谷スクランブルスクエア 2020ハロウィンの夜

新型コロナ禍ハロウィン自粛を呼び掛けた渋谷区

今年、2020年の10月31日は見事に土曜日となり、繁華街の飲食店では盛り上がりも最高にハロウィンイベントで稼ぎ時・・・だったハズなのです。

ところが、東京では毎日の新型コロナウイルスの感染者数は8月以来の200人前後での高止まりとなり、10月末には、緯度の高いヨーロッパや北海道では冬の足音と共に感染者数が増加に転じており、再びロックダウンも発動しているわけです。そのような状況の中で、今年もハロウィンの10月31日の夜がやってきます。

渋谷区では、そんな毎年「超、密」となる渋谷ハロウィンを回避するべく、渋谷へ集まらないよう若者達へ「自粛」を求めてきたのでした。

そのような報道もあって、今年の2020渋谷ハロウィンの取材では閑散とした渋谷の街を撮影してすぐ終わるかも、すぐに帰れるということを想定して渋谷の街へと入ったのですが、その期待は裏切られました。記事の内容も、「今年は人が少なかった渋谷」という内容を予定していただけに。

渋谷駅前 2020ハロウィン 自粛看板

2019渋谷ハロウィンよりも8割減も密のセンター街

10月31日(土)の渋谷の人手は、携帯電話の位置情報から1週間前の10月24日(土)と比較して12.4%減だそうです。つまりは、通常の土曜日よりも人は少なかったということになります。

また、昨年の「2019渋谷ハロウィン」と比べますと人手は8割減ということで、渋谷区が自粛の要請をアナウンスしていたことは一定の効果があったと言うことができます。

例年の渋谷ハロウィンはこの状態

そのような中で混雑していたのはJRの駅前ハチ公広場と、センター街の入口のみであり、その他の場所では例年のような一方通行となり身動きが取れないという状態では無く、行きたい方向へ移動はしやすい状況ではありました。また、これらの場所から離れるほどに人通りは少なくなり、淋しい光景が広がっています。

人数の数字では減ってはいるものの通常の週末よりも混雑していたのは、「道玄坂」「Bunkamura通り(東急本店通り)」「ハンズ通り」は例年車両通行を封鎖して歩行者天国のようになっていましたが、今年2020年の渋谷ハロウィンではこれらのストリートの車両通行の封鎖は行われておらず、普通にタクシーなどが移動できるようになっていました。

そして、2018年のように通行しようとした車両に暴徒化した若者が襲いかかるというような光景は無く、普段の週末の夜の渋谷と言えます。

これらのことからも、集まった人々は混雑していたスクランブル交差点の周囲のみに滞留していたということが判ります。

渋谷 2020ハロウィン MEGAドンキ

コロナ禍の渋谷ハロウィン2020に制御のヒント

渋谷ハロウィンが毎年問題視されるのには、来場者を制御できていない点が挙げられます。他の池袋や川崎ハロウィンなどとは異なり、イベント開催の主催が存在しないことから、無秩序に人が集まり混乱を招いているという点です。

今年、2020年の渋谷ハロウィンを見ていまして、例年とは異なり飲食店へ人が入っていたように感じました。例年であれば、あれだけの人が集まるにもかかわらず、渋谷の商店街にはほとんどメリットが無く、逆に売り上げが落ちるなどのデメリットばかりであったわけです。

集まる人を消費に回せていないことが、地元の商店街や区役所が反対する最大の理由でもあります。区議会議員さんとか、区役所職員で渋谷ハロウィンを嫌悪、区民の税金を投入することに反対をする人は多いのです。

今回のコロナ禍での渋谷ハロウィン2020では、

  • 更衣室を用意していない
  • ゴミ箱や仮設トイレを用意しなかった
  • コンビニでの酒類の販売自粛要請、路上飲酒の禁止

このため渋谷区長の呼び掛けに対して、渋谷へ仮装して出掛けることを自粛した人が多かった、ということができます。結果として、昨年の8割減という数字に現われています。

昨年は渋谷へ来たものの、今年2020年のハロウィンでは渋谷へ来なかった8割の人たちは、新型コロナへの感染を恐れたというところがあったにせよ、上記の施策が少なからず影響したと見ることができます。

渋谷 2020ハロウィン ベルシュカ Bershka

コスプレ・仮装はほとんどなし渋谷ハロウィン2020

今回の渋谷ハロウィン2020ではコスプレ・仮装をしていた人がほとんどいない、ということが特徴です。逆に目立っていたのが、取材をするマスコミとユーチューバーでした。

これは、先の「更衣室を用意していない」という点が大きく作用しています。このため路上で着替えていた人もいて、この「野良行為」はコスプレのイベントルールからしましたらNGな行為となります。おそらく女性などでは、駅のトイレで着替えたりといった行為もあったと思われます。

昨年の2019年の渋谷ハロウィンあたりから顕著になってきてはいたのですが、渋谷へ集まる人たちはコスプレ・仮装をして来るという人よりも、コスプレや仮装を見に来る一般の人の方が多くなりつつありました。今年2020年では、新型コロナと更衣室が無くなったことによってコスプレ・仮装をしている人が激減、その大半が普通の人たちとなっています。

コスプレ・仮装をしている人が全くいなかったわけではありませんが、会話を聞いている限りでは中国語や韓国語が飛び交っていましたので、外国人が多かったように感じました。

渋谷ハロウィン2020の様子は、こちら

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