家族連れにも超人気、ジブリ紅の豚コスプレ
ジブリ作品『紅の豚』、ポルコとカーチスの殴り合いで物語り終盤、そうアノ有名なシーンをコスプレで再現したものです。コミケでは常連のコスプレイヤーさん達です。
テレビでも何度も再放送をしていますので、やっているとついつい見てしまうジブリ作品でもあります。このため誰もがこのワンシーンを知っていることからも、家族連れにも人気があるコスプレでもあります。
撮影中は、ずっとこの体制でポーズを取っていただきました。写真のポージングにバリエーションが無いのは、このためでもあります。(^-^;)
映画のワンシーンに特化したメイクなどをしてしまいますと、他のポーズが取れなくなりそうなってしまいます。
「紅の豚」主人公のポルコが豚である理由とは?
コスプレ右側、主人公のポルコ・ロッソは自分自身で魔法をかけることにより豚になったと、作品中では語られています。
イタリア語で"Porco"は「豚」、"Rosso"は「赤い」という意味で文字通り「赤い豚」=紅の豚となります。Porco Rossoになるとスラングとなり「臆病者」「豚野郎」という、少々汚い言葉になります。(イタリアでは不用意に使ってはいけないそうです)
ポルコの本名は「マルコ・パゴット」といいます。元イタリア空軍の大尉でエースパイロットであり、退役後は空中海賊を狩る賞金稼ぎです。ポルコを恨むその空賊たちからニックネームとして蔑称を付けられたのが、「ポルコ・ロッソ」ということです。
「ポルコはなぜ豚になったのか?」「ポルコは人間に戻れたのか?」
この映画を見た多くの人たちがその疑問を持つようで、宮崎駿監督も何度もこの質問を聞かれることにウンザリしていたようです。
ジブリ作品では、度々擬人化した動物が描かれています。中でも「豚」は、「未来少年コナン」に登場する「うまそう」に始まり、「千と千尋の神隠し」で両親が豚にされるなど、宮崎駿監督にとっては強い愛着がある様子でもあります。
また、宮崎駿監督は自画像に豚を用いること、旧ドイツやソ連の軍人を豚に擬人化することで知られています。このように宮崎駿監督が"豚"を多用するのは、「豚は尊敬されないけど、少なくともあんまり憎まれない」からと、金曜ロードショーの公式ツイッターが語っています。犬だと忠義を描かなければならないし、ネコは気分屋で自分のことしか考えないと感じているそうです。
コスプレ左はカーチス、アメリカ人の飛行機乗りであり、ポルコに煮え湯を飲まされ続けてきた空賊連合が雇った用心棒です。古くからのポルコのライバルであり、作品中序盤から終盤まで執拗にポルコを追い回します。終盤のフィオをかけた空中合戦が物語のクライマックスであり、当のコスプレシーンがその場面でもあります。
「紅の豚」ポルコが豚になった理由
そんな宮崎駿監督の中では"豚"が憎めないキャラクターとして大きな地位を占めているのですが、ではなぜ豚に変身してしまったのでしょうか。
作品中から判る範囲では、第一次世界大戦中に仲間が次々と戦死する中で唯一生還した彼が、自らに魔法をかけて豚になったと思われる描写があります。その魔法を掛けた決定的な動機は不明ながら、戦争への苦悩などによって人間に嫌気が差したのではないか、というように考えられています。
作品内で2度、ポルコは人間の姿に戻ることからも、誰かの魔法で豚になったのではなく、自らの意志で豚になったと考えるのが妥当です。いずれにしましても、宮崎駿監督が「ポルコがなぜ豚になったのか」を語る事はありませんので、あくまでも憶測の域は出ません。
「紅の豚」ポルコは最後に人間に戻ったのか?
作品の最後にフィオのキスでポルコが人間に戻ったと思われる描写がありますが、作品内にフィオに思い出話をしている時に一瞬だけ人間に戻っているかのようなシーンがあるため、最後のキスでも完全に戻ったかどうかには否定的な意見が多く見られています。
宮崎駿監督も、「またすぐ豚に戻り十日もすれば飯を食いにジーナの店に現れる」と語っています。
このように『紅の豚』は人間関係を含め、第一次世界大戦~第二次世界大戦への戦争や世界恐慌を背景とした複雑な設定が絡み合っていることから、二度三度見る度に異なる部分が見えてくるという大人の作品となっています。
宮崎駿監督が、「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」と言うだけあり、ジブリ作品の中では珍しく大人の男性にファンが多い作品でもあります。
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