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今週旅立ち

今週、日曜日に試作したサンプル衣装が中国へと旅立って行きました。

そのクオリティと信頼性から、日本製にはこだわりたいところではあるのですが、手の届かない価格になってしまっては元も子もありません。
あまりの細部の作り込みの細かい要求に、日本の工場では音を上げて量産を断られてしまった曰く付きの衣装。

「Re:ゼロから始まる異世界生活」のラム/レムのメイド衣装です。

価格を上げれば、当然ながら量産はしてくれるのでしょうけれども、安くてソコソコの中国製衣装が存在する中ではあまりに高くなり過ぎると売れなくなります。
と言うか、そこまでのコストをかけてその細部の作り込みを解ってくれる人がどれだけいるのか?
というのが、疑問。

とは言え、接写での写真写りなどを考えた場合、この細部の作り込みは妥協したく無い部分でもあるわけですが。
無ければ無いでその分安い方が良いという人もいれば、並んだ時に他とは違う立体感や重厚感が欲しいという人もいます。
その違いは、おそらく並ばなければ判らない。

制作に手間がかかる分、余計に時間がかかる分は中国生産でも価格は高い部類になってしまうかもしれません。
というか、中国で試作品をそのまま再現できるのかがまだ解りません。
その技術力は、イカに?

このパターンが、中国業者に流れるのはジレンマではありますが。
このシルエットのコピーが、他のコスプレショップへ流出する可能性も十分に考えられるのですけども。

昔、ローゼンメイデンの各キャラの衣装のパターン、完全に他のショップへ流れましたからね。
それまではショボいシルエットの衣装しか無かったのですが、ウチが指示したパターンや構造が一気に広まったのでありました。

そこから、工場を辞めた人が他へそのパターンを持ち込んだようで、今見かけるローゼンメイデンのドレスパターンは、うちの物がベースになっています。
工場へはパターンの流出を警告はしており、担当者も流さないと約束をしてはいるのですが、これが末端社員にまで徹底されているかというと???なわけです。

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