コスプレ衣装製作

日本製のコスプレ衣装でも低価格に!涼宮ハルヒ北高制服衣装の量産

コスプレ衣装 涼宮ハルヒの憂鬱 北高制服

日本製でもコスプレ衣装の価格を低価格にするために

試作品で細部の仕様を詰めれば、最終的な仕様が決定します。ここで本来ならば最終試作を製作するのですが、試作を1着作るのには1着フルオーダーをすることと同じですので、それだけ費用もかかってしまいます。

これらの開発コストを量産着数で割って価格にONされますと、500円1,000円と販売定価が上がっていってしまいます。これを押さえるためには、出来る限り試作品の製作は省きたいのがホンネでもあります。

中には、「原材料の生地・パーツ代+縫製工賃=コスプレ衣装の価格」と思っていらっしゃる方もいて、この程度の衣装なら〇〇円で出来るはずだからこの衣装の価格はボッたくっている・・・と言うようなひともいます。綺麗なシルエットを作るには、何度も試作をリテイクしなければならないのです。

試作を繰り返せばコストが上がってしまうことから、今回はこれで本格的な量産に入ることにします。

それといいますのも、試作品の3着それぞれに細かな仕様を分けて数パターンを製作しており、この仕様の選択と混合が完成品となります。このため、最終試作は行わず、各部の仕様を選択した混合Verが最終決定の量産Verとなるようにしてあります。

最終量産Verをチェックできないのが難点ではありますが、その分の期間とコストを削減することが可能です。

市販の『涼宮ハルヒの憂鬱』北高制服のコスプレ衣装に不満があり、自分で設計するという構想は今年の春頃からずっと温めてきており、あとは量産をしてくれる国内工場を探していました。その縫製工場が見つかり、企画が本格始動しましてここまで1週間足らず、中国の業者では考えられない早さで進みました。

やはり「仕事」はこうでなければなりません、さすがは日本企業。それに頻繁に出掛けていくことが出来ますから、意思疎通も密にできます。

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試作して初めて判るコスプレ衣装の違和感

2次元画を3次元へとおこし、実際の衣装として出来上がってみて初めて「違う!?」と気づく箇所も少なくありません。それは、あらかじめ予測していたものとそうでないものがあります。

さて今回、試作から量産品になるまでに修正を行った箇所が

  • セーラー襟の長さを修正
  • 襟と袖口のラインを光沢のない物に変更
  • 胸リボンはそのまま光沢のある物
  • 胸当ての生地の色を変更

と微妙な変更で、おそらくは試作と量産製品の写真を並べても、判る方はほとんどいないと思います。が、細部にまで納得のいくものを作るためにココはこだわります。コスプレ衣装を見て、「何かおかしいな?」と思う部分にはこういった細部が影響しているケースが多くあります。

ハルヒコスプレ衣装の最大の特徴である名古屋襟

さて、今回の『涼宮ハルヒの憂鬱』北高制服コスプレ衣装の生地カラーには「鮮やかな青」を選択したわけですが、原作設定のイラストではグレーがベースの「青」です。

ここではまずデザインをみてください。今回、こだわった部分はそのセーラー服の最大の特徴でもある「名古屋襟」の部分です。

  • セーラー襟のV字ライン
  • 襟の肩幅
  • 胸当ての浮き上がり具合
  • 腕/袖のゆとり
  • スカートの腰骨付近のタイト感
  • スカートの裾のフレア
  • イラストのようなミニスカート

これにより、イラストと同じポージングで衣装が同じようなラインを描きます。縫製のラインも、原作イラストと同じ位置に浮き上がります。

コスプレ衣装というのは、実際に着るものですから実用性も無視が出来ません。各部パーツのバランスと共にイラストイメージを極力再現しながら、かつ着心地や活動性といった実用も考慮しています。ハルヒの活動的なポージングも容易に再現できるようにしてあります。

原作のカラーとは少し違うことは先の画像比較で理解していただけると思います。この色をそのまま再現してしまいますと、コスプレというエンターテイメントの場合には、すごく地味ぃ~な衣装となってしまい不適当です。

ここで、コスプレ衣装とする場合にはアニメのカラーが大きく影響する傾向があります。やはり動画で視覚的に入ってくる情報というのが人間の記憶には残りやすく、印象が強いのですね。今回の衣装写真と、このページのTop画のアニメカラーを比較してみてください。< 今回のブルーの生地を選択する上で最も近い色として対象にしたのが、フィギュアのカラー
になります。

これがアニメカラーに一番近く、より多くの方に支持してもらえる「青」と判断しました。パソコンのモニターで実際の色を再現するのは難しいのですが、解りにくい場合には店頭に展示されているフィギュアかFigmaを参照してください。

実際にはモニターに表示される色に、若干の緑色が加わります。これは、原作カラーが若干緑っぽいためにわずかだけ緑を入れるようにしました。

以上のように、あらゆる点において「見た目」を重視しています。やはりコスプレ衣装というのは、カメコさんを始めとして周りから見てもらって評価をしてもらうのが大切だと思うからです。

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