スーパー台風

2013年11月18日

フィリピンのレイテ島を直撃した台風30号、「Yolanda」。

観測史上で過去4番目の強さで、上陸した中では最強の強さだとのこと。
中心気圧895hPa、風速90m/s以上で最大瞬間風速「105m/s」。
車が空を飛ぶ風速だそうです、想像ができない…

過去に日本列島を襲った巨大台風、第二室戸台風の925hPaと伊勢湾台風の929hPaよりも強力です。
地球温暖化による海面温度の上昇で、将来このクラスが日本にも普通にやって来るようになるらしい?!

今回の台風30号によりタクロバンが壊滅的な被害を受けたのは、「段波」という現象によるものだそうです。
ダンガンロンパ…を略した物？

じゃなくて、津波と同じようなものが沿岸部を襲ったみたい。
湾になっている場所で、台風が接近する場合には北寄りの風が吹き付け、これによって海水が湾の外へ押し出されます。
そうなると海面水位が下がります。

台風はでっかい低気圧ですから、中心部は強い上昇気流が発生していて気圧が低い。
そうなると海水面は吸い上げられており、その周囲は逆に海水面が低くなっています。
これがさらに作用する。
台風の接近で一気に海水面が数m上昇、これが津波のように陸地へ押し寄せるというもの。

これが、タクロバンと同じような地形で南向きの東京湾でも起きるというもの。
今回クラスのスーパー台風が関東地方を直撃した場合、3m超の「段波」に襲われて東京湾沿岸部は全て水没し7600人の死者が出ると予測されています。

浅草橋、ヤバイじゃん！
間違いなく、この場所は水没する。
すぐ隣に隅田川あるし…

もっとも台東区のような下町は、そのほとんどが低い土地ですから、荒川が決壊すればその大半が水没するわけです。
当然、地下鉄にも水が入り込み都心部の交通は完全マヒとなります。

地震、津波、富士山噴火以外にも、台風への危機管理マニュアルも作成しておかなければならないようですね。